3.ウェザーリポート
作詞:籐原基央
作曲:籐原基央
雨上がり差したまんま 傘がひとつ
決まり通り色を踏んで 濡らした紐靴
マンホ一ルはセ一フね 帰り道で
いつも通り傘の中 笑顏がふたつ
何も言えないのは 何も言わないから
あんな事があったのに 笑うから
あなたの その呼吸が
あなたの心はどうであれ
確かに續く今日を
悲しい程 愛しく思う
いつもより沈默が 耳元で騷ぐ
次に出る言葉で 賭けをしている樣な
夕燒けに差したまんま 傘がひとつ
見慣れた橫顏 初めて見た樣な
傷付いたその時を 近くで見ていた
この目の前でだって 笑おうとするから
あなたの その笑顏が
誰かの心を許すなら
せめて傘の內側は あなたを許して
どうか見せて欲しい
觸れないのが思いやり
そういう場合もあるけど
我ながら卑怯な言い譯
痛みを知るのがただ怖いだけ
最終下校時刻の チャイムが遠く
車屋の前の交差點で
また明日 じゃあね
國道の川を渡って
やっぱり振り向いたら
マンホ一ルの上に立って
傘がくるくる
あなたの あの笑顏が
あなたの心を隱していた
あの傘の向こう側は
きっとそうだ
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